エキシマレーザーってどんなレーザー?

1990年にギリシャではじめてのレーシック手術が実施された頃から、レーシックはエキシマレーザを使っていました。
エキシマレーザはレーシックになくてはならない、要の装置といえます。

レーシックで、角膜を正確に、高精度に削るための装置として、エキシマレーザーが用いられています。
エキシマレーザーとは、希ガスやハロゲンなどのガスをもちいて、人工的に一定の方向性とエネルギーをもたせた、人工の光です。
「エキシマ」とは、Excited、Dimerの二つの言葉の合成したものといわれています。
希ガスとハロゲンガス、2種類のガスを混合させているからです。

他にも医療用レーザーは、手術に用いるレーザーメス、シミをとるレーザーなど、その特徴から活躍の場を広げています。
そもそもは、半導体の製造など工業用として主に利用されていましたが、ここ20年で視力矯正になくてならない装置のひとつになりました。
エキシマレーザーの特徴は、波長が193nmととても短いので、角膜の一部分を正確に除去することができ、
かつ他の波長と比較しても、遺伝子への悪影響がないことが特徴です。

可視光よりも短く、角膜を通過することはありません。
ArFレーザーともよばれています。

波長が短いと、その分、組織を通過しにくくなるので、
距離やエネルギーを自由に設定、目的の場所・深度で熱を発生させて焼ききることができるのです。

また、焼ききる、というと熱をイメージしますが、角膜の分子の結合をきって蒸散させるので、熱を発生しません。
熱を発生させてしまうと、人間の身体はほぼタンパク質で形成されており、65度以上の熱で変質してしまうので、失明の危険が生じます。
エキシマレーザーは熱を発生させないという面においても、最大の特徴でありメリットです。

かつ、光の量を調整することで、どの程度削るのか、nmオーダーの調整ができます。
安全性、精密性どちらにおいても、非常にレーシックに適しているといえます。
また、こちらhttp://tppwatch.org/tigai.htmlにはレーシックを受けられる人と受けられない人の違いについて書いてあります。参考になると思うので是非ご覧ください。