長期的な完全は確立されているのか

レーシックは角膜の表面を薄く削り、屈折率を調整して、網膜に焦点をあわせる手術です。
日本で厚生労働省に認可されたのは、2000年のことでした。その後、症例数は増え続け、200万人がうけたとする数値もあります。
レーシックを受ける前は、一時的な回復なのではないかと心配になるひとも多いと思います。

それでは長期的に、回復した視力は安定するのでしょうか。
これまでの症例の予後をみた結果、レーシック手術後、視力は安定しているとする報告がほとんどです。
しかしレーシックが原因というよりも、それ以外の環境因子で、近視が進行したり、老眼がすすんだりすることはあるようです。
レーシックの後遺症とは別に、人間の身体は日々変化する可能性を含んでいますので、
あらかじめ、近視の進行が起こる可能性を認識しておきましょう。

業界最大手の品川近視クリニックでは手術をうけたひとのうち、98%が視力1.0以上に改善し、しかも継続しているとのことです。
しかし、乱視や、近視がひどい場合は、一度の手術で補正しきれず、矯正視力が不十分な場合は、
継続的に治療するケースも少ないながらにあるとのことです。
もちろん、事前の適合検査で、角膜の厚さや、眼の状態が問題なければの話です。

適応検査をきちんと行い、レーシックができない場合を適切に判断することです。
予後に問題があるような場合は、感染症や、遺伝子異常による疾患で、
レーシックによって悪化するような角膜異常症になっていた場合など、特殊なケースになっているようです。

しかし近年問題になっているのは、ドライアイなどの軽度の後遺症について、
特に治療することができず、肩こりなどの不調をかかえたままになってしまうケースです。
これは「レーシック難民」とよばれています。

信頼のおける、症例数の多いクリニックで、きちんとした診断をもとにレーシックをうけることにより、
長期的な安全性は確立されているといえます。
レーシックを受ける場合は、しっかりと情報収集し、後悔しないように、セカンドオピニオンなども検討しましょう。