年間10万人以上がレーシックを受けている

レーシックを厚生労働省が認可したのは2000年でした。それから13年たち、今、年間どの程度の症例数があるのでしょうか。
2005年には7万例、2006年には15万例、2007年には20万人を超えました。
順調に症例数を増やしていたレーシックでしたが、転機は2008年におこりました。

「レーシック手術集団感染事件」といわれています。
銀座にある、「銀座眼科」でレーシック手術をうけた患者7名が同時に感染症にかかり、角膜炎などを発症した事件です。
最終的には入院するほど重症になった患者もいました。

この事件で、レーシックのイメージがすっかり悪くなりました。
その後の調査でも、このクリニックではずさんな衛生管理のために感染性結膜炎が多発していたことがわかりました。

安価なレーシックのために、安全管理がおろそかになった結果、発生した事件でしたが、
この事件を期に、症例数は一時減り、いまは10万人程度で安定しているようです。
アメリカでは毎年100万人以上の人がレーシックを受けていることに比べると、日本では角膜手術は人気が低いといえます。

レーシックは、過去に手術の失敗による失明などの深刻な症例はありません。
実際は成功率が非常にたかい手術です。

角膜をレーザーで「焼く」というイメージから、恐怖感をおぼえる方が多いですが、
エキシマレーザーは波長が非常に短く表面をうすくけずるだけで、深部までは届かず、かつ熱の発生もないのが特徴です。
最新の設備で確かな医療技術をもった医師が行えば非常に成功率の高い術式になります。

しかし、日本国内においていまいち一般的にひろまらない理由として、
レーシック=怪しい、危ないという認識がひろまっていることが原因といえます。
レーシックの正しい知識を身に着けることが大切ですね。

レーシックが商業的に「販売」されて「安価に」「誰でも」「簡単に」行えるように宣伝されているのは、問題があります。
レーシックは角膜の形を矯正するので、一度行えばもとには戻せませんし、感染症などについては慎重に対応しなければいけません。

レーシックを行うクリニック、医師、そしてその技量などをよく吟味して、しっかりとした精密検査を受けた上で、判断したいものです。
また、まつげエクステをしていてもレーシック手術は受けられるのでしょうか。詳しくはhttp://www.hburgpc.org/