レーシック難民って知っていますか?

レーシック難民て知ってますか?
レーシックを受けてみたはものの、その後の様々な症状に悩まされ、眼科を受診するも、
自費診療の上、とくに改善する治療法もなく「様子をみてください」といわれてしまう。
それがレーシック難民です。
何故このようなことがおきるのでしょうか。

そもそも、レーシックに失敗することは、よくあることなのでしょうか。
有名人でも、多くのひとがレーシックをうけており、もはや珍しい手術ではなくなりました。
しかし実はレーシック手術を受けたあとに視力が低下したり、不快な症状に悩まされたりしている方は少なくないようです。

例えばゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ選手は、1999年10月にレーシックを受けています。
翌年2000年はとても優秀な成績を残すことができました。
しかし徐々に視力が低下し始め、また同時に頭痛に悩まされるようになり、とうとう2007年に再手術をうけることになりました。

2000年に日本でレーシックが認可される前の出来事ですので、日本のいまの現状とは事情が大きく違いますが、
レーシックが万能ではない、ということを示すエピソードではあります。

矯正する場合、限度は理想的には6D程度までといわれています。
あまりにも極度の近視の場合、多くの角膜を削らねばならず、その場合は眼圧とのバランスがくずれ、
乱視がはいってしまったり、頭痛や肩こりのもとになってしまったりします。
十分にリスクを説明した上で、10D程度まで、手術を行うようです。

タイガーウッズ選手の元々の視力は-11.5Dで、かなりの強度の近視だったので、角膜を削りすぎたことが原因だったかもしれません。
また、手術でのダメージで、眼を覆う内皮細胞が少なくなると、実質層に栄養分・水分などの供給がたりなくなり、
極度のドライアイや、充血の原因になります。
過矯正や、こうしたドライアイに対する有効な治療法はありません。

眼の調子は、身体全体に影響します。
肩こりや頭痛などが誘発されます。
体調に問題があるのに、適切に治療をすることができない、そんなひとたちのことを、レーシック難民と呼んでいます。
せっかく大金を払ってレーシックを受けたのに、後悔しないためには、過矯正に気をつけること、
医師のリスクの説明をよくきいて、もともとドライアイ気味であるなどの場合は、やめるという勇気も必要です。