何歳でも手術を受けられる?

レーシックには、一般的に受けられる年齢が決まっています。
ただ法律で縛られているような厳格なものではないので、その年齢幅はクリニックによって多少違うようです。
まず、20歳以下の未成年は、角膜をふくめてまだ成長過程にあるとし、視力も安定しないので、レーシックには適しているといえません。
施術したあとに、さらに近視がすすみ、すぐに視力が低下してしまう危険性もあります。

逆に60歳以上の人は、角膜にキズをつけると回復がおくれたり、視神経の回復が悪くドライアイになってしまったりする可能性があります。
また、加齢のために白内障や緑内障といった病気になりやすいので、レーシックを行ったことにより、
そういった病気が進行してしまったりする可能性があります。

老眼になると、遠くがみえるが、手元がみえないという、いわゆる遠視のような状態になることが多いのですが、
遠視とは違い、眼の焦点距離を調整する筋力の衰えからきている視力低下なので、実は遠くもそれほどよくみえてはいないのです。
見える範囲が非常にせばまる、というのが正しい言い方といえます。

老眼になりかかっている状態のひとがレーシックをうけることによって、それまで気になっていなかった手元が見えづらくなったという方がいます。
ですが、それはレーシックのために遠くがよくみえるようになったのに比較して、近くがみえづらくなったということで、通常の老化現象なのです。

上記のような理由で、適用年齢は20歳から60歳としているクリニックが多いようです。
個人差の大きい眼球の状態ですので、厳密には診断をしっかりと受けて、自分の眼球の状態に応じて、矯正可能か判断することになります。
例えば極度の近視の場合、角膜をあまりにも大きく削ると眼球自体の形を保とうとする眼圧に負けてさらにゆがむ結果になりかねません。
年齢にかかわらず、医師にしっかり術前診断、もしくはセカンドオピニオンなどもしてもらいながら、レーシックを検討しましょう。