何故病院によって値段が違うのか

レーシックを行っているクリニックは数多くありますが、値段には大きな幅があります。
同じクリニックでも、色々なレーシックのコースがあり、何が違うのか、悩む患者さんもいらっしゃると思います。
基本的にレーシックは自由診療なので、自費になります。ですので、価格の違いは、大きなポイントになります。

価格を決めるのは、基本的にはコストがいくらかかっているか、ということです。
高価な装置や設備、立地であれば、それだけコストがかかることになります。
レーシックにかかるコストには以下のようなものがあります。

①クリニックの立地、建物、宣伝費
②医師や技師のクオリティや数
③視力、眼圧、角膜形状などを測定する機械
④測定項目の数
⑤フラップを作る機械
⑥角膜を削る機械
⑦麻酔や薬などの消耗品、衛生・クリーン度の維持
⑧術後の継続的なケア
⑨症例数

このうち、①と②は、わかりやすいと思います。
やはり都心の一等地に広いクリニックを構えれば、それだけコストが多くかかるといえます。
また医師も、症例数が万を超えるような専門医であれば、数は少なくなりますし、人件費も跳ね上がります。

③と⑤、⑥の医療機器については、ものによっては何億もするものです。一台装置を導入するだけで莫大なコストになります。

例えば、最新型の、米国の眼科医療機器大手アドバンスド・メディカル・オプティクス社のWave Scan Wavefront systemは、
ハートマンショック波面センサーを用いて240点の測定点から精密な角膜の局面を再現します。
この測定精度が、加工精度に強く影響します。

⑤、⑥に使用されるレーザーも数億するようなものもあり、非常に高価なのです。
医療機器については、もちろん最新型はより安全・高性能にできていますが、その分性能に比例して値段もかなり高くなります。

④ももちろん、レーシックを行う前にチェックしたほうがよい項目を、しっかり行う必要があります。
安くても、あまりにも簡易な検査では心配です。

⑦はどこもある程度同じようなものですが、⑧の術後のサポートは
、別途かかる場合も、初めに支払う料金に含まれる場合もありますので、確認が必要です。

⑨の症例数は、多ければ多いほど、安くすることができるのは、どのようなものでも同じ市場原理です。

安い=良いではない医療ですので、慎重に選びましょう。